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運命に噛みついた馬

レイ・ポーリック著「運命に噛みついた馬 サンデーサイレンス物語」読了。

「サンデーサイレンス=日本競馬界を席巻したリーディングサイアーでディープインパクトのお父さん」という程度の知識しか無かったので、そのドラマチックな生涯に驚かされた。体質が弱く馬体も貧弱、関節にも欠点がみられた為仔馬の頃は周囲から疎まれていたサンデーサイレンスが後に米国でG1レースを6勝、引退後日本へ輸出され大種牡馬となったというのだから、わからないものだ。この手の実話には滅法弱い私である。

醜いアヒルの子。誰も欲しがらなかった馬。抜群に優秀な競走馬。真のファイター。それらをすべてひっくるめて一つにしたのが、サンデーサイレンスという馬だった。(中略)本当にこの馬は運命に選ばれた一頭だったのかもしれない。

「The Blood-Horse」編集長レイ・ポーリックによるプロローグより引用

競走馬サンデーサイレンス号の写真

生涯戦績は14戦中1着9、2着5、着外無し。1989年度Eclipse Awards受賞(年度代表馬)。1996年、名誉の殿堂(National Museum of Racing and Hall of Fame)入り

数々の名馬を世に送り出したサンデーサイレンスだったが、この本が日本で出版された直後の2002年5月、右前脚に細菌性腱鞘炎を発症。3度の手術と懸命な治療が施されたが左前脚に蹄葉炎を併発、8月19日、衰弱性心不全の為16年の生涯を終えた。社台ファーム裏手の高台にある墓地にサンデーは眠る。産駒は2003年生まれがラストクロップとなったが、その血統が大切に受け継がれていく事を切に願う。

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